【膝部】側副靭帯損傷

側副靭帯損傷とは?

側副靭帯というのは、膝関節を安定させるために骨と骨をつなげるようにかかっている靭帯で、体の内側(内側側副靭帯)と外側(外側側副靭帯)にそれぞれ1つずつ存在します。

側副靭帯は、側面というように、関節の横方向のズレを抑える役割を持っています。

スポーツや交通事故などで激しい衝突や大きな負担が関節にかかった場合や、繰り返し関節に負担を与え続けた結果として損傷する可能性があります。

症状

内・外どちらの側副靭帯を損傷しても、痛みを伴います。また、靭帯断裂部の内出血により、腫れも生じます。

それら痛みと腫れが原因で、膝関節の可動が困難になり、運動障害を生じ、特に関節をまっすぐに伸ばすことが困難になります。

検査

まずは損傷の箇所と程度の調べるために、ストレスレントゲンによるチェックをします。そのほか骨の損傷まで確認できるMRI検査が有用です。

靭帯損傷の程度

  • I度:靭帯が強く伸ばされた程度の損傷
  • II度:靭帯が部分的に断裂している状態
  • III度:靭帯の完全断裂が起きてしまっている状態

それぞれの損傷具合に合わせて治療を選択していきます。
また、III度の場合には、側副靭帯だけでなく十字靭帯の損傷も疑われることが多いです。

治療

I度損傷

関節を固定する必要はなく、むしろ関節が固まってしまわないように曲げ伸ばしの運動を行います。また、筋力低下を防ぐために筋力強化訓練もあわせて行います。

II度損傷

靭帯の一部断裂を起こしているので、不安定さが強い状態です。
膝関節の固定が必要なため、膝関節を安定させるための装具を着用します。痛みがかなり強い場合には、ギプスなどを付け、関節を伸ばした状態で固定します。その後で安定用の装具を付けて運動訓練を始めます。
関節の曲げ伸ばしや筋力強化を行い、回復を目指します。

III度損傷

完全断裂を起こしている場合も、まずは膝関節の安定を図る保存療法を行います。
同じく関節可動の訓練と筋力強化を行って回復を目指します。
合併症として十字靭帯も損傷している場合には手術による治療が必要になります。